Pops

ポップス奥の細道 〜二十三日目

この企画を続けていたのを忘れそうになってました。 そういえば、最近ディアゴスティーニからオールディーズのシリーズがCD付きで発売されて驚き。当時を懐かしむ人を対象にしてる面もあるのでしょうが、たくさんの人に聞いてもらえたらいいな、と思う。 1…

ポップス奥の細道 〜二十二日目

114 Elvis Presley / "Are You Lonesome Tonight?" (1960) 115 Elvis Presley / "Can't Help Falling In Love" (1961) 60年代もエルヴィスは相変わらず絶好調。特に60年に徴兵から戻ってきてからもヒット曲連発。前にここに入れる基準が全米40位以内とか書き…

ポップス奥の細道 〜二十一日目

112 Maurice Williams & The Zodiacs / "Stay" (1960) 時代は完全にソウルへと移行していたが、史上最も短い全米一位曲の一つであろう彼らの代表曲もそれに倣う。わずか1分39秒。100秒にも満たないのに焼きつく印象には影響しない。 これは煙草が燃える間の…

ポップス奥の細道 〜二十日目

109 Chubby Checker / "The Twist" (1960) 110のハンク・バラードが作曲した曲を、この男が歌ったら時代を作ってしまったという。これは、そんまんま名前通りに「ツイスト」。これこそ今に至るダンス・ミュージックの典型的な基本形で原型なり、といいたいと…

ポップス奥の細道 〜十九日目

103 The Drifters / "Save The Last Dance For Me" (1960) 104 The Drifters / "This Magic Moment" (1960) 105 The Drifters / "Dance With Me" (1959) 106 The Drifters / "Under The Boardwalk" (1964) プラターズと並んで(それ以上かも)偉大すぎなコー…

ポップス奥の細道 〜十八日目

年代順に書いている(加えて曲に番号をふっている)あだか、これを抜かしてしまったか・・というのが時々あります。いつか自分のHPでも作る機会でもあれば、改定して載せようと思いますが、訪れ損ねたがもう後戻りできない旅路のようなもので。 あと、55年以…

ポップス奥の細道 〜十七日目

今日は大好きな二人のロックンローラーについて書けるので嬉しい。ただ現在では二人とも扱いがとにかく低いというか、どうにもならんほど軽視されてる気がしますが。ちなみに、どちらとも80年代終わりのスーパーグループに加入します。が、まもなく死んでし…

ポップス奥の細道 〜十六日目

084 Johnny Preston / "Running Bear" (1959) この曲のドラムやバックで繰り返される声、付けられた邦題「悲しきインディアン」なんていうあたりに、当時の日本人が西部劇やらでイメージしていたものがわかります。ただ、音質は悪い。 ただ「悲しき」という…

ポップス奥の細道 〜十五日目

082 Phil Phillips / "Sea Of Love" (1959) これは時代を象徴するような名曲バラード。フィル・フィリップスは、カントリー・ブルーズの歌手ですがヒット曲はこれだけ。そんなわけで、彼のアルバムは、現在CDではベスト盤さえ無い状況。ただ、これは永遠の名…

ポップス奥の細道 〜十四日目

079 Freddy Cannon / "Tallahassee Lassie" (1959) 080 Freddy Cannon / "Palisades Park" (1962) この時代は本当にロックンロールが死んでしまった時代で、狭い意味でのロックンローラーはほぼいません。ティーニー・ボッパーと呼ばれる白人アイドルがシロ…

ポップス奥の細道 〜十三日目

073 Ray Charles / "What'd I Say" (1959) 074 Ray Charles / "Georgia On My Mind" (1960) 075 Ray Charles / "Hit The Road Jack" (1961) 076 Ray Charles / "I Can't Stop Lovin' You" (1962) 13日目にしてようやくレイ。 勿論、この人のキャリアはこの…

ポップス奥の細道 〜十ニ日目

070 Wilbert Harrison / "Kansas City" (1959) これは不思議な曲だそうで、オリジナルが発表されてから多くのカバーがされても売れない。そして、初めてヒットしたのがこのバージョン。 タイトル通りにカンザスシティへの愛を歌った歌です。音楽とともにある…

ポップス奥の細道 〜十一日目

今日は夜が似合うメロディアスなポップス。あの感覚、今では確実に失われたこの感覚を歌にしていたのはプラターズだけじゃないのでした。特に、クレスツ。これだけは本当に聞いていただきたいです。 064 Bobby Darin / "Dream Lover" (1959) 065 Bobby Darin…

ポップス奥の細道 〜十日目

今日はドゥワップじゃないポップなブラック・ミュージック中心。レイ・チャールズが表舞台に登場するのもすぐ先です。 060 The Coasters / "Yakety Yak" (1958) 偉大なグループの全米1位曲。この人達はハーモニグループみたいに書かれてたりもしますが、こ…

ポップス奥の細道 〜九日目

今日はすぐに亡くなった二人のロックンローラーが中心です。どれだけポップス好き、とか言っても、やはりこっちのほうに気持ちがいってしまう。ただ、今後はロックがぐっと減ります。そういう時代になります。だから、エディには想いがいく。今の気分は1958…

ポップス奥の細道 〜八日目

この年は時代を象徴する決定的なロックンローラーが二人登場するのですが、二人はこの後の2年間で死んでしまう。それには次回触れるとしても、この頃から夢見るオールディーズ(もちろん私たちの言うそれ)の時代もまた始まるのでした。 045 Domenico Modug…

ポップス奥の細道 〜七日目

ロックンロールが誕生して3年で、楽器が歌う時代が始まりました。この流れは、後にサーフィンと結びつくことで、ビーチボーイズを生み出し、日本にもヴェンチャーズを通して絶大な影響を与えることになります。しかし、当初のそれは甘いものではありませんで…

ポップス奥の細道 〜六日目

この頃が、けしてロックンロール一辺倒ではなかったのはサム・クックの登場で分かります。そして、ドゥワップに代表されるポップなR&Bの感覚が色んな要素と混じって感情を歌い上げる。奇跡のような60年代が特別なのじゃなく、いつだって続いているものは…

ポップス奥の細道 〜五日目

ロカビリーっていうのは、ヒルビリー(カントリーのこと)とロックンロ−ルを合わせて作った適当なジャンルなんですが、57年になるとそういうジャンルに収まりきらないサウンドが出てくる。つまり、その後を予感させる新たな時代が幕を開けるのです。 028 Jer…

ポップス奥の細道 〜四日目

023 Frankie Lymon & The Teenagers / "Why Do Fools Fall In Love" (1956) 嵐のような56年の曲もこれでおしまい。 邦題「恋は曲者」。自由なタイトルの付け方がいいです。これはドゥワップの弾けそうにポップなダンスミュージック。 マイケル・ジャクソンの…

ポップス奥の細道 〜三日目

020 Doris Day / "Que Sera, Sera" (1956) ビング・クロスビーのような戦前のポップスだって、この時代に残ってた。正しくは、こんな人口に膾炙した名曲を生んでます。50代以上の女性でこの曲を知らない人はいないんじゃないですか。私が始めて耳にしたの…

ポップス奥の細道 〜二日目

今日は昨日のチャックに続いて、この人から。そして、この時期に彗星のように現れた他のオリジネイターたちのもとへ。 011 Elvis Presley / "Heartbreak Hotel" (1956) 012 Elvis Presley / "Don't Be Cruel" (1956) 013 Elvis Presley / "Hound Dog" (1956)…

ポップス奥の細道 〜初日

なんだかかわべさんが昔から書かれてる企画のサル真似みたいではあるが、せっかくリスト作ったんだし、少しづつ書いてみようと筆を取る。 芭蕉は歌枕を旅しましたが、音楽好きなら名曲巡りもどうだろうか。昔、私的に音楽史を書いたりしましたが、その紀行文…