Sugar Babe / Songs (1975)


何ヶ月か前に彼女から借りた。大滝詠一がナイアガラから初めてプロデュースした作品。エヴァーグリーンなんて言葉は好きくないけど、これが30年前の作品だなんて信じられる?ラヴィン・スプーンフルのように「魔法を信じるかい?」と言われてるようだ。
よく伝説のグループなんて言われる。アルバムはたったこれ一枚。でも、ここから山下達郎大貫妙子が出た。二人とも、この時点でもう完璧で、何もスタイルが変わらない。つまりは二人とも、音楽が好きでそのなかで息をして吐いて、それが声になったり、音になったりする。それが今でも変わらない。それがあるからこそ、僕は繰り返しこの瞬間の二人の音楽が好きで聞いてしまうのだ。
時は流れて残されたものたちも声を上げて、今と繋がる。時は過ぎ去るとして、せめて振り返れば手が届くような、すぐそこに気配を感じるような、そんな場所にいてよ。たくさんの昔のものたちへ。

たまの日曜日。レポートは昨日仕上げて、もう一枚のレポートも明日には仕上がる。時間がなくても、そこにこんな音楽が流れていれば、時間なんてものは多いとか少ないとかそんなものじゃない。