安藤裕子 / さみしがり屋の言葉達 (2005)


前に次男がちょこっと書いてた安藤裕子。MTVで見たPVが素晴らしかったので、いつかちゃんと聞こうと思っていつつ今日に至る。
いやあ、正直に言って、大好きになりました。歌詞やサウンド(参加ミュージシャンとか凄すぎ)もですが、個人的にはメロディ。オリコンの上位にこういう曲が入っていないことに、文化の死を連想してしまいますね。どうでもいいことですが。


ただ、この曲の歌詞はどうしても客観視できないでもどかしくなる。ただ、美しいとか切ないとかだけじゃぁなくて。
この曲は雨のなかに閉じ込められているようで、そうじゃない。
この曲の主人公に言ってあげたいのは、泣き虫でも、悲しくないなら、きっと明日は言葉も笑う。言葉はさみしがりやかもしれないけれど、ちゃんと手は届くし、明日になれば、必ず良い日は待っていると信じているから。
だって、人は人に、愛してる、とか、泣かないで、って嘘もなくちゃんと言えたりするんだから。あなたが大切にしている言葉は、笑ったり泣いたりするものだから。そして、言葉を、とても大切にするのはあなただけじゃない。
寂しいのは今だけ、これだけは本当だよ。人は涙を流せるから綺麗なんだよ。一晩中泣きはらしてくまになった目のあたりに、僕は虹を見つけると思う。