木村カエラ / "BEAT" (2005)


あまり積極的にプロモする気ないのかなと思ってしまうくらいに久しぶりのシングル。前作で一般的に割と有名になったのに、その後はライブ活動やらCM出演やらで、かなりマイペース。
そして、この曲。僕はかなり好きですが、一聴した印象は地味ですね。そんなに売れない気もする。少し陰があるせいか。つまり、サウンドも面白くて妙にスペースロックっぽい。ただ、どんな曲を歌ってもカエラの声は存在感あるし、スタンダードにポップなロックとして良いと思うんですが。ちなみに作曲・プロデュースは奥田民生
でも、歌詞は相変わらずの等身大というか、個性をあまり感じない普通な印象。反面、PVなんかはこれまた相変わらずにエキセントリックというか、ストリートとかパンクというより、ちょっと変。そしてジャケットもかなりの不思議系。彼女が手にするハートは、歪というか色彩的にも形状的にもかなり不気味。
そういえば、モデル時代のかつての同僚、鈴木えみと較べると面白い気もする。彼女にはセレブ化とか、永遠にありえないんでしょう。セレブ化するロックって日本じゃ流行らないのかもしれないけど。って、別に希望もしませんが。
とりあえず今後のカエラは、ストリートのカリスマになる要素を結構強く感じるとこが良い。Smart辺りにモデルで出てください(すでに出てるかも)。こういうちょっとエキセントリックな女の子はかなり貴重、というか大好き。個性、個性と叫びながら状況に順応するようなのばっかなのはつまらない。雑誌やテレビからばかり恋愛や感情を学習するのは、もう止めてってば。