久しぶりに新人を聞いてみた

最近は新人チェックなどまったくせずにBack To The 50'sしてたところ、サマフェスの顔触れ見ても「誰ですか」バンドが多すぎ。時代に付いて行く気もないながら、取り残されるのもどうにも不快なので、とりあえず3組だけチェック。で、勝手に評価。自分のダメな鑑賞眼をさらすだけになるでしょうが、一応ブロックパーティとフランツとフューチャーヘッズは「人気すごく出るよ」な予告が当たったんで、期待してもいいですよ(マキシモ・パークとサブウェイズは外れたけど)。というか、聞いてください。特にリトル・フレームスは。

TV On The Radio / 評価:★★★ 将来性:★★☆


こいつら滅茶苦茶に凄い。なんだ、これ。21世紀に復活したペル・ウブか。
音はかなりサイケですが、リズムはそんな単純なもんじゃない。とにかく色んな音がぐちゃぐちゃに混じってるのに、恐ろしいほどのバランス感覚。でも、雑誌が書くほどに恐い音でもなんともないし、実は結構ポップなんじゃないの、というのが正直な感想。
ギャング・オブ・フォーもどきのポスト・パンクなバンドに飽きてたところに強烈なフックを食らった感じ。去年のシザー・シスターズ以来の衝撃。いや、本当に凄いです。つか、情報入ってくるの遅いよ。気付かなかった俺も悪い。文句無しに星3つ。


The Little Flames / 評価:★★☆ 将来性:★★★


向こうではスージー・スーの再来(なんだか再来ばっか)とか呼ばれているらしい女の子ヴォーカルのバンド。でも、これも相当に良い。聞いてたら、なぜかスラップ・ハッピーを連想したんですが、ひねりのあるメロディとダグマー・クラウゼに声が似てるせいか。サウンド自体はリバティーンズをもっとキュートにした感じ。あと存在感抜群のギターが誰かに似てるんですが、どうも想い出せない。そして、俺はこいつらにキュアーに近いものを凄く感じる。
あ、サブウェイズに少し似てるような感じもしますが100倍良いです。曲の出来が違いすぎる。発売したシングル2曲聞きましたが、どちらも今年のシングルでも最上位レベルで惚れた。私的には今年の新人王最有力候補。ただジャケが、これまた構成主義っぽいのはなんでだ?

Be Your Own Pet / 評価:★☆ 将来性:★☆


まずバンド名に大笑い。で、音は典型的なガーリー・パンク(又はガレージ)。ギターは結構変態な感じですが、ベースが引き締めていて割と良い仕事してるかもしれない。雑誌等のインタビュー見る限りは、相当なビッグ・マウスですが、上のリトル・フレームスと比べると甘いかなあ。見た目以外に個性が乏しいって意味で、サブウェイズ(また引き合いに出してファンの人に失礼ですが)と同じ水準。というより、エロさを抜いたキルズみたいな印象で、僕は取り立てて騒ぐ気にはなれないかな。