Brahms / 4 Ballades Op.10, 2 Rapsodies Op.79 & 10 Intermezzi

Glenn Gould (p)


最近はとんでもない理由でクラシックばかり聞いてますが、久しぶりにブラームスを聞いてみて、ああ、本当はこういう音楽だったのか、と思いました。正直言えば、ロマン派のなかでは渋いというか、どこか抑えたようなものを感じるブラームスは割と苦手だったので。でも、少しは年を重ねると分かる部分ってあるんだね。ただ、交響曲は好きなものの、夢中にはまだなれない。
それにしても、バラードは21歳が書いた作品とは思えません。別に、ブラームスのような人に対して、若いのに凄いね、なんてバカなことは言うのではなくて、暗いロマンシズムというのか、とても普段逢っている21歳と同じ年の人の感性とは思えない。ラプソディーはどちらも美しいメロディの曲。どちらも短調で当然のように暗いですが、私はもう、こんな感情を当たり前のように受け入れることにした。
そして、何よりもグールドのピアノが凄い。本人も言っているように、なんだか妙にセクシー。バックハウスのものと較べると、笑ってしまうくらいに違う。