Alicia Keys / The Diary Of Alicia Keys (2003)


R&Bに関しては相棒と違って門外漢なので、専門的には何も語れません。最近はいろいろ揃ってきて、ロックンロールなビートにこだわらずどんどんかけていきたいのですが、取りあえずは聴くこと、素晴らしい作品に出会うこと、他には無いですね。
クラブじゃクロスオーバーなんて言葉が数年前から盛んですけど、実際は多くの人が聞く音楽って一種のブロック経済化していて、色々な要素を持ったポップスはありますが、それさえ結局はブロックのなかで行われている印象ですから、そんなに面白いことが起きてるわけでもないです。
自分も人のことはあまり言えませんが、それでもこういう作品に出会うと嬉しくてしかたがないわけで、天才の音楽は、平気で人のなかにある壁を越えていくんだなと実感するのです。R&B、ソウル、ヒップホップなどを自在に溶け込ませ、完璧なほどに新しいものへと作り上げる驚異の才能。圧倒的な歌唱。アルバムを覆うクールでブルーな感覚。何度聞いても底が見えない。20年経っても評価が変わることはないでしょう。
ジャニスやアレサ、ホイットニーやシャーデー(3人は一応現役ですが、笑)をリアルタイムに聞けた人たちを羨ましいと思いますが、私の時代にはアリシアノラ・ジョーンズもいるわけで、悲観するほど嫌な時代じゃないです。これは、もう完璧。そろそろ新作出るかな?