The Dave Clark Five / History Of The Dave Clark Five


実は、このアルバムは持ってないんです。私が持っているのは13曲入りのベスト。ある意味厳選された選曲で、彼らの代表曲はほとんど含まれているし内容的に満足はしているものの、ここまで良いと13曲じゃ全然物足りない。
そういうわけで50曲入り2枚組みのこのアルバムを探していますが(本人公認のベスト"Glad All Over Again"でもいい)、中古盤屋をどれだけ漁ろうが現時点でまったく見つからない。アマゾンでも廃盤で、中古さえない。アメリカのアマゾンでなら数枚あるのですが、85ドルというあまりの値段に手が出ません。
で、何が言いたいのかといえば、これだけのグループのアルバムが全て廃盤、日本では入手不可というのはどういうことだろうということですね。マンフレッド・マンのオリジナル・アルバムまで紙ジャケで発売されるくらいなのに、なぜDC5がまったく手に入らない?理解できません。
彼らがどれだけ凄いのかは聞いてもらわないと分からないんですが、数値化されたデータも凄い。解散までの売り上げは5000万枚で、当時はビートルズに匹敵するほど人気もあったし、クオリティでいっても、質量でビートルズに対抗できる数少ないグループだと断言できる。他で言えば、ストーンズかフーか、あとはホリーズとか。もう、そのレベル。
彼らはバラードも抜群のメロディを書くんですが、何よりも軍隊ラッパが聞こえてきそうな凄まじいリズムに尽きる。彼らはポップさでいえば、ストーンズよりもビートルズホリーズ寄りなんですが、このビートが、ビートルズ以上なんじゃないか、と一瞬思わせる。それくらいに強烈。
代表曲"Any Way You Want It"は、フーの"My Generation"やキンクスの"You Really Got Me"に並ぶロックンロール・アンセム。技術よりも情熱、抑えようにも抑えらんない感情がなけりゃこんな曲は生まれるわけない。時代が変わろうがスィートな感情は無くならないし、ハートはいつだって、どんな瞬間だってビートを打ってる。こういう曲があるから、いつまでたってもロックンロールを聴くのは止められない。

It's all right (it's all right)
It's all right (it's all right)
It's all right (it's all right)
It's all right (it's all)
Anyway you want it
That's the way it will be

とりあえず新しい編集盤でもいいので、普通に買える値段での再発を希望します。