The City / Now That Everything's Been Said (1969)


Styles : Soft Rock , Folk Rock
キャロル・キングがソロに転向する前、ブリル・ビルディングで珠玉のようなポップスを生み出していた後、要するに二人のキャロルの狭間の時期に結成したトリオ。アルバムはこれ一枚です。
『つづれおり』があまりに有名&神がかっているのでとにかく地味なアルバム。国内盤では、なぜかほぼキャロル・キングの名義になっているので意外と知ってる人いるかなと思うんですが。
印象は、やっぱりキャロル・キング。他のメンバーの存在感はそれほどないです。というのも、彼女の場合はソロ自体が凄腕のスタジオ・ミュージシャン集めてやっているので、シンガーソングライター的内向性って薄いからです。「バンド」としての音を期待してもそれほど意味はないです。
曲自体は、さすがに駄曲など一切ありませんが、印象に残るほどの名曲は2,3で、やはり地味です。『つづれおり』と比べてしまうせいでしょうか。実際は、他の彼女のアルバム、楽曲同様に、多くのカバーを生んでいたりしますが。
個人的には、このアルバムの不思議な佇まいに惹かれて時々聞いているわけで、どこかへ向かおうとしているキャロルは好きです。