浜崎あゆみ / A (1999)


思い出して数年ぶりに聞いてみました。
個人的にこの時期のあゆは凄く好きで、決定版だったのがこの4曲入りシングル。その後、アルバムに収録される際にすべてリミックスされてしまい、4曲とも別物のように冴えないものになってしまいましたが。
どこか物悲しく、妙にテンションが低く、ボソボソと歌う"monochrome"でのあゆは、ギャルブーム末期で傷だらけな感じの(想像)女子高生のカリスマと呼ばれて当然の雰囲気ですが、爆発的に売れた"Boys & Girls"の次のシングルってことが不思議なほどモノクローム
「全ての色無くすためにサングラス探した」("monochrome")に始まり、「青ざめていても、もう引き返すことは出来ない」("too late")を経て、"Trauma"で失恋を歌い、"End roll"で「別々の道でも歩いてゆく」として、この流れに幕を下ろしてしまうようなセンスは、ぜんぶ作り物であっても、作品として綺麗でした。
しかし、その後のあゆは、大半の歌詞での人称が、一人称単数(わたし)から一人称複数(わたしたち)に代わり、カリスマというよりは征服(制服?)帝国の大王になってしまいましたが。
私は、デビューから4枚目まではほぼ全て聞いていましたが、個人的にこのシングルは超える作品はありません。