The Beatles / Revolver (1966)


ずっと書かないかと思っていたビートルズ。といって、私なんかが言葉にできるわけもないので、昔話でも一つ。

実は私とビートルズとの付き合いは長いのです。洋楽を聴き始めた頃、最初にのめりこむように聞いていたのがビートルズなんですね。
オアシスでもブラーでもなく、ビートルズ。オアシス効果でビートルズの再評価がされたこととも無関係です。
私は特定のアーティストを集中して集める癖はないので、5枚以上アルバムを出しているグループに限れば、自然に全部揃っているようなもの(ブラーとかプライマルスクリーム、マニックス他)を除くと、大量にあるのがまずデヴィッド・ボウイ、そして断トツでビートルズなんですね。アンソロジーの3枚目以外は全部あるんじゃないでしょうか。

でも、最近は意外と聞いてない人がいたりして驚くんです。そして、ストーンズなんて全然ってことです。最近はフーのほうが人気あるみたいで。あ、キンクスは恐くて、聞いてるかなんて人に尋ねることさえできません。


それにしても懐かしいのは、当時のガイド本(普通に90年代刊なんですが)を見るとビートルズの最高傑作が『サージェント・ペパーズ』になってます。で、私は好きになろうと思ったのですが、凄い凄いと思いながらも、とても最高の作品とは思えない。自分がのめり込んだのは、まず『ラバーソウル』そして次の『リボルバー』。

ビートルズを時代で区切れば、まず『ヘルプ』までの5枚、ブリティッシュ・フォーク・ロックの最初の作品『ラバーソウル』、ブリティッシュ・サイケの最初の『リボルバー』といった流れで後期ビートルズになります。この転換期にあたる2枚は本当に凄い。
タナソウも書いてましたが、最近はこの辺りの作品が最高とされているそうで、自分がかつて思ったことにも時代の感性が働きかけていたのでしょうか。

ビートルズはアルバム未収録の曲も多く(全アルバム+編集盤の『パスト・マスターズ』1&2でようやく完成)、手っ取り早く聞くのはベスト盤が良いのですが、駄作などは存在しないので、じっくりアルバムを聞いていくのも良いと思います。
その中で1枚だけ挙げるのは本当に大変。どれくらい凄いグループだったのかを一枚で聞くのは不可能なのですが、あえて挙げれば『ホワイト・アルバム』ですか。
「全部なんて要らない」って人は、とりあえず『赤盤(2枚組ベスト)』『リボルバー』『ホワイト・アルバム』『アビイ・ロード』は棚に並べておいてくださいね。