Razorcuts / Storyteller (1983)


先日買ったものを。
ガイド本で検討は付いてましたが、これはまんまプライマルの1stです。
キラキラギターにメランコリックなボーカル。倦怠感のなか永遠の休日を送っているようなサウンド。綺麗なメロディ、アノラックなギターポップ好きにはたまらないものでしょうが(私は大好きです)、こういった音にはやはり限界を感じます。性質的に革新性や斬新さを放棄したものだから、前へは進めないのかもしれない。勿論、前進だけが正しいわけではないけれど、保守的になることは「前進の否定」とは別物ですから。
ネアオコ&ギタポの未来にはかなり疑問な私ですが、意外と最新のRadio4あたりが後継者なのかもしれない。


それにしてもギタポヒーローってソロになると本当にダメですね。過去の名前だけで活動継続してる人が多すぎる。
それにもかかわらず、ネアオコ好きがいまだに根強く存在するってことは、こうしたサウンドのある一面を如実に語っているとは思う。
ただそうした層が、このような音楽によって生み出されているのか、それともある種のメンタリティが存在して、ネオアコのような音楽へと向かっていくのか、どちらの流れが多いのかさえ不明ですが、ペイヴメントの後継者よりもネアオコのほうが長生きしてることは、社会のある一面が80年代から終わらずに続いているのかもと思わせます。
でも、ネアオコがニューウェイヴの一翼を担ったってことは、本来の多様性が個々への分化ではなくて共存だったことを示しているわけだし、最近のネアオコ&ギタポ(特にインディ)に閉鎖的な匂いばかり染み付いているのは、変な時代だと思う。