Jim O'Rourke / Halfway to a Threeway (1999)

julien2004-05-18


Locus Solusで買ったわけではないですが、ジム・オルークは或る意味その系列にいる人。当時はまだエレクトロニカのなかでは音響派なんて言われてる人の一人でしたが、「もっとも早く21世紀に辿り着いた男」なんて言われていたのが懐かしいです。もう21世紀に入って4年目ですから。
くるりとコラボやったり、今ではSonic Youthのほぼ正式なメンバー状態だったりしますが、そもそもはGastr Del Solで有名になった人です。だから実験が好きなインプロ系のギタリストなわけですが、実験にこだわっても、作曲家としての自分は否定できないというか、単に綺麗なメロディが好きなんでしょうね。あまりにポップなのでみんな驚いた『Eureka』以降の彼を見てると素直に実感します。特に『ユリイカ』の後に発表されたこの作品、これはミニアルバムのような感じで全4曲、20分ちょっと。全体的にミニマルなギター、リズム。でも、可愛いポップな曲が並んでいます。
内省的な曲ばかりですが、こんな可愛い作品のジャケットには、彼が大事にしてるらしい「ぬいぐるみ」の写真を使うという念の入れよう。そういう作品なんでしょう。完全にプライベートなジム・オルーク。一見「過激」な人も、普通に日常があるんだよ、ってことでよいのかな。
ポップなジムの入門編としては最適です。
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