Maria Mckee / Maria Mckee (1989)


マリア・マッキーはリリス・フェアに参加したことはないんですが、この人も彼女たちのような風情を持った人です。
Lone Justiceというバンドが80年代にいて、それを率いていたのがマリア・マッキー。彼女のアイドルがブル−ス・スプリングスティーンだったこともあって、フォークやカントリーといったアメリカ的なものを踏まえたロックを展開、それに対して当時の音楽誌は大絶賛の嵐。最優秀女性シンガーにまで選ばれたそうですが、たったアルバム2枚で解散。これはソロへの道を選んだ彼女の第1作目です。
といいつつ他の作品を聴いたことがないので比較はできないんですが、気取ることもなく自然に自分をさらけだしたようなボーカルが最高に素敵です。ガイド本には奔放(?)とかよく書いてあるんですが、こういう歌い方をそう呼ぶんでしょうか。「奔放」といえば思い出すケイト・ブッシュとまではさすがにいきませんが、近いところまですでに迫っている感じですね。女性版スプリングスティーンってことでいいんじゃないかな。k.d.Langに近いかもしれません。
収録曲のなかではM4"Nobody's Child"が特に印象に残る名曲です。そんなわけで曲も歌も素晴らしいんですが、私はそれ以上に可愛くて綺麗なマリアのジャケットが大好き。
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