Kate Bush / The Kick Inside (1977)

julien2004-03-12


16歳の時にPink FloydのDave Gilmoreに発掘されたことでも有名なケイト・ブッシュ
当初は、詞・曲の素晴らしさと、「小悪魔」と形容されたルックスと声!!で衝撃を与えた彼女でしたが、後に見せる自分の声も一つの楽器として扱うようなサウンド構成能力も絶品。誰かが書いてましたが、声は確かに矢野顕子に似てるかも。もう少し、少女っぽいというか色っぽいというか、とにかくこの声はやばいです。尋常じゃない。
たぶん、この人は自分が全てに恵まれた天才だってことを自然に掴んでるんでしょうね。それが自分のなかに完全に溶け込んでるから、嫌味もなくありのままに自分を表現できるのかもしれない。孤高のイメージもあるし、奔放な感じはしますけど、こんな人と真剣に恋に落ちてみたいとか思ってしまうんですが。
これは19歳の時に出したデビュー作。彼女が弾くピアノを中心にしたアレンジが、クラシックのような格調高さを薫立てています。ちなみにジャケットは2種類あって、私はこのUS盤よりUK盤のほうが好きなんですけど。

完璧主義のためか、キャリアの割には彼女はとても寡作で、そんなにアルバムがないはずです。最近はアルバム出してないですし。けれど、どんどん深みを増していくように思わせるのは、彼女が等身大の女性であり続けるからなんじゃないでしょうか。個人的に、すごく魅力的な女性ですね。
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