音楽の自然淘汰について

音楽に関して思ったことがあります。
例えば、ホワイト・ストライプスストロークスがどれだけ素晴らしい作品を出して音楽誌に大絶賛されても、商業的にはSam41とかLimp Bizkitあたりに絶対に勝てないわけです。EVANESCENCEあたりがグラミー貰っても、ストロークスは絶対に貰えない。なぜなら、売れてないからなんですね。笑っちゃうのは、音楽を常人より聞き込んでる人間が良いと思っても、世間的には全然関係なかったりする。音楽って言うのは業界が作るものになっちゃってるわけです。
で、カスみたいなバンドが山ほど出てきては、CDという産廃の山を作ってるわけです。中古レコ屋行けば分かるんですけど、100円でも売れないものが大量にある。レコファンみたいにCDを商品としてしか扱わないとこはともかく、まともなとこでは良い作品には結構ちゃんとした値が付いてるものなんです。当時は売れてなくてもね。

音楽の歴史やら「名盤」やらは、そういう評論家が決めてるんだし、廃盤にならずにビートルズみたいにずっと生き残るには、彼らの評価無くしてはありえないわけですよ。
だから、売れてる(だけの)レコードっていうのは基本的にその時だけで、未来には残ってない可能性が極めて高い。その時はその時の売れてるバンドがいるわけですし。100円コーナー行きか埋立地の地盤と化してるでしょう。
好き嫌いは人によるんだろうけど、やっぱりダメなものはダメで、よいものはよい、と。それは未来が判定するでしょう。ヴェルヴェット・アンダーグラウンドの1stなんて、当時はまるで売れなかったのに、今じゃロック名盤ベスト5に大抵入ってたりする。その結果、私みたいな、ずっと遅れて生まれてきた人間が聞いてたりするわけです。
こういう疑問を感じてるのは私だけじゃないでしょうけど、なんとかならないんですかね。