Culture Club / Color By Numbers (1983)


ポリスよりは少し後の時代になると、レゲエのリズムも大分一般的になったように思わせてくれるのが、Culture Club
1st収録の「Do You Really Want To Hurt Me」には、特にそんな印象を受けます。ポリスにはレゲエの幸福感のようなものが全然ないし、踊れる要素も欠けています。でも、ここにあるのはそういう表面的な受容じゃなくて、その音楽を愛する人クリエイトすることで初めて、深い形での文化の交流というか、素晴らしさが拡がっているのが表れているんじゃないか、って気がするんですけどね。
そして、AswadやSteel PulseはUKレゲエの代表みたいな感じですけど、言ってしまえば彼らは「本物」なので、他の音楽への影響を考える上では、個人的にはこのグループのほうが興味深いのかな。

このアルバムにあるのは、ポップミュージックの素晴らしさで、中心人物のBoy Georgeはデビュー前からクラブの有名人だったみたいだし、DJも自在にこなし、他の音楽への知識も愛情も半端じゃなかったあたりに、今のクラブミュージックの先駆けと呼べるようなものを感じます。そういう感覚が、これだけの音楽を作り出したわけで、現在のクラブミュージックに繋がるものが、確実にここにはあると思う。
現在じゃ、クラブは最先端のポップミュージック発信地なわけだし。勿論、音楽的な意味に限定してクラブを語ってるわけですが。

サウンドも素晴らしいけど、ボーイは声が本当に綺麗。歌も最高レベルに巧い。見た目で言われるけど、彼らは色物バンドなんかじゃ、絶対にない。。。。最近のボーイはちょっと怖いけど。
グループ名もいいよね。Culture Club=Club Culture。自分が回すときには、一曲は絶対にかけたいグループです。白とか黒とか、関係ないよね。ボーイ・ジョージは音楽への愛情を個人的に見習いたい人です。
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