Rooney / Rooney (2003)


彼らの名前を最初に知ったのは、いま考えてみればソフィア・コッポラの口からでした。彼女のフェイバリット・アルバムはマイブラの「Loveless」のようですけど、最近の注目バンドとして挙げていたのがRooneyルーニー)。その頃はデビュー前だったので、誰だか知らなかったけど、あとでその記事を読み返して、あ!って思った。
実を言えば、RooneyのフロントマンはRobert Coppola Carmine。つまり、あのコッポラ一族なわけで、ソフィアにしてみれば「可愛い親戚がクールな音楽やってるの!」ってな感じだったのかもしれませんが。。って、そんなふうに言いたくなるけど、実際は贔屓をこえて凄くいいバンドです。
これは彼らのデビュー作で、現時点での唯一のアルバム。まずメロディがキャッチーなものばかり。WeezerFountains Of Wayneを連想する感じですけど、ギターの音にはガレージっぽさも混じっていて、全てのギタポ、パワーポップ好きに捧げる一枚。時々、ファズの効いたギターに重なって聞こえてくるチープなキーボードも、アクセントになってて可愛いです。
聞き込むと分かるんですけど、意外としっかり作ってあるんだなって思えてきます。例えば、5曲目の「Popstars」。イントロなんて、或る時期のRadioheadです。ほとんどパクリ。でも、それが曲のなかでは自分たちの音楽にちゃんとなってる。本人たちはThe Beachboys大好きって言ってますが、それも自分たちなりに解釈されてて好印象。ライブも楽しそうで、次に来日したら行っちゃうかも。
ASIN:B00009EIPA