About Emotion

感情を巡る問題に囚われているので、取りあえず日本ではそれがどのように捉えられてきたのかを考えてみる。
こんな時には類語辞典が便利で、語彙のレベルに限るとはいえ、ある程度は把握できます。その印象を言えば、感情とは実に不安定なものだということ。常に揺れ動き、環境に左右されやすいものだということ。
思えば、現代の諸問題も感情の問題と断言することもできそうです。
「こころの問題」といったように、少し抽象的に言われていますが、この場合の「こころ」とは大まかに言って感情のことに他ならず。この場合は、感情のなかでも不安のことだと思いますが。

感情の問題に対しては、最近では、感情発生の原理を探る生理学によるアプローチも見られますが、概ね心理学が担ってきました。
取りあえずは、心理学、生理学のどちらの分野でも、感情がどのように扱われているのか、その概要だけは掴んでおこうと思います。

個人的に注目したいのは、歴史学において感情や意識といった事柄(心性といいます)を研究する分野もあり、そのあたりも抑えていくつもりです。特にフランスにおいてアナール学派が社会史の一環で、心性を研究してまいりましたが、その業績は膨大なので、要領良く読んでいかないと、かなりの難作業になるのは必然。

今考えられるのは、とりあえずこんなところでしょうか。