2005-09-01から1ヶ月間の記事一覧

極化

何が起きたわけでもない。けれど、現実には存在しないある人々を見ていたら、自分が決定的に何かを見失っていたことが分かった。 理由を外部に求めるのは悪いことじゃない。ただ、そうした関係性のなかにばかり自分を置くことは、始まりにあったことじゃない…

ポップス奥の細道 〜十五日目

082 Phil Phillips / "Sea Of Love" (1959) これは時代を象徴するような名曲バラード。フィル・フィリップスは、カントリー・ブルーズの歌手ですがヒット曲はこれだけ。そんなわけで、彼のアルバムは、現在CDではベスト盤さえ無い状況。ただ、これは永遠の名…

花麗つつも 朝に夜に

昔書いた文章(カイエという名前。今でも5,6冊はあった)を読み直していた。つながりを求めているような言葉の波を前に、目を瞑りたくなる。 しかし、これに乗ってどこかへ行こうとしていたのも事実なのだ。 時々「翼」という言葉が出てくる。きっと、私…

ああ荒野

連帯は重いです。法律だとあまり良いイメージはない言葉です。連帯責任、連帯保証。 要するに、人を担保にするものでして。たくさんの人間がいれば、誰かが払ってくれるだろう、誰かがやってくれるだろう、と。 個ではなく連帯、という言葉は美しく響く。個…

ロック電動?

http://www.swingart.net/HallListIndex.html ロックの殿堂に選ばれる基準ってなんなんでしょうか。特に、最近の殿堂入りになると、基準がよく分かりません。いや、選ばれてる人は文句なしに凄い人ばかりですが。パーシー・スレッジ(「男が女を愛する時」19…

ポップス奥の細道 〜十四日目

079 Freddy Cannon / "Tallahassee Lassie" (1959) 080 Freddy Cannon / "Palisades Park" (1962) この時代は本当にロックンロールが死んでしまった時代で、狭い意味でのロックンローラーはほぼいません。ティーニー・ボッパーと呼ばれる白人アイドルがシロ…

ポップス奥の細道 〜十三日目

073 Ray Charles / "What'd I Say" (1959) 074 Ray Charles / "Georgia On My Mind" (1960) 075 Ray Charles / "Hit The Road Jack" (1961) 076 Ray Charles / "I Can't Stop Lovin' You" (1962) 13日目にしてようやくレイ。 勿論、この人のキャリアはこの…

クマ

変な時間に寝たり、寝るとしても床の上で臥薪嘗胆してるせいか、クマできてます。 かわべさんのイベントもどうも行けませんでした、涙 暑いのもたまらない。私の部屋は熱帯雨林のよう。せめて、おねがいスコールを。私のためにどうぞ泣いて。・・・・下のは…

スコット

スコット・ウォーカーに惚れました。今までなぜ聞いていなかったんだろうか。 それに声に惚れたことも本当に久しぶりのことだ。おそらくデヴィッド・ボウイ以来。 とはいえ、そのデヴィッドが惚れた声こそ、スコット・ウォーカー。 彼のアルバムは資金をなに…

ポップス奥の細道 〜十ニ日目

070 Wilbert Harrison / "Kansas City" (1959) これは不思議な曲だそうで、オリジナルが発表されてから多くのカバーがされても売れない。そして、初めてヒットしたのがこのバージョン。 タイトル通りにカンザスシティへの愛を歌った歌です。音楽とともにある…

Abstract Impressionism

しまったままになった本がどこかにある。あの人、という言葉同様に陳腐なものだが。 いや、どこか、というのは感傷的に過ぎて、部屋の本棚を探せばすぐに見つかるはずだろう。ただ、それはそんな物理的な空間を越えて、見つけてはいけないものになってしまっ…