2004-10-30から1日間の記事一覧

理由

虚構を虚構として消費するのは、ニヒルなんだろうか。 虚しさに恋してた頃は、虚しさの顔さえ見ていなかっただけなんだろう。恋に恋して、そうやって何もかも蕩尽した。捨てたことさえ痛みにならない。それはバタイユのことなんて何も分かっていなかったこと…

溶け合うもの

不安の中にいると、何もかも手に付かなくなり、自分が好きな世界にしかいられなくなる。 私は逃げた。そして一つずつ好きなものを見つけ、でもそこでも不安だった。この部屋から一歩外に踏み出せば、また同じような恐怖に襲われるのだろうと思っていた。私が…

装苑 12月号

毎号毎号、感じさせる部分が多くて好きな雑誌ですが、今号は特に素晴らしいです。特集で30年代から80年代のモードの流れが手軽に俯瞰できます。細かい部分の把握は無理ですけど、視覚的に楽しむには充分。 ファッション誌というと流行のモードを伝えるだけの…