最近

最近は、何気なく思ったことや感じたことを言葉にする気にならない。
時間がない、だとかそんなことは言い訳にしかならない。「最後の言い訳」は勿論要らない。
言葉にするのが恐いようにも思う。でも、それは僕にとっては言葉にする以上のことが、毎日のように積み重なるからで、それは僕や他の人、あの人の間に思い出として残ればいいと思う。それは、どこかで言葉にすることの難しさに対する降伏なのかもしれない。
たとえば、小田和正の歌詞がどれくらい凄いのかなんてことは、最近ようやく分かったってことで、僕はあの人のように世界に向けて歌うことなんて、まだできない。でも、直接、この声で、ちゃんと発音できる程度の声で伝えられればいいのかもしれないなあなんて思ったりもするのだ。
でも、恐くない、とか強がらない。それでいい。
大切なものが何かを知っていて、そんな自分に怯えずに、ただ、自分のできることを探して、それをすること。こういう、昔の自分なら目を背けただろう当たり前のことができるだけで、辛かった夜は静かに浄化されていくように感じるのだ。
今日のような大変な日が終わった後でも、やはり僕は迷わないで、言葉を探せたのだ。