フィナンシェ

妹に、こないだ第九のチケットをくださった方へとお礼の洋菓子を渡してもらったところ、同じような感想を述べていらしたそうで、やはりバリトンは問題あったんですね。第九の要ですから。来年は人を変えて欲しいかもしれない。なお、北原さんの指揮は、やはり評判良かったみたいですね。
話を変えれば、来年1月のショパンコンクール入賞者によるガラコンサートのチケットが手に入りそうです。今回のショパンコンクールは、審査方法の変更なんかもあって賛否両論入り混じり、「もはやコンクール世界一の権威は落ちた」(つまり、チャイコフスキーコンクールが一番ってことで、今回ほぼ壊滅のロシア人が言ってそう)なんて声もあるそうですが、「まるでショパンのよう」(顔?)と地元メディアが絶賛したラファウ・ブレハッチは別格だったようで、とりあえず彼が一位に選ばれたことへの不満はあまり聞きませぬ。
で、そのピアノを生で聞けるとあっては今から超楽しみ。曲は勿論ピアノ協奏曲第1番です。久しぶりにブラボーいけるかも。


面白いのは、プログラム見ると、関本君が最初に1番を弾いて、最後にブレハッチがまた1番というのは、比較させるため?関本君は2番をやればいいのに。なんか変なんですが。
あと、このコンサート回数多すぎ。全国で5,6回やるみたいです。そういう意味では、僕が欲しいオペラシティでやる2回目の公演は、緊張も取れているし、疲れも蓄積する前のいちばん良い回かもしれない。最後のは締めのサントリーですが、前日まで関西ですよ。どうなんだろう。気力という意味では最高でしょうが、不安なので回避。


ところで、今回の入賞者について少し前に友人と話してたんですが、「なんか全員妖しい薫りするよねえ」なんてふうに。彼はそっちの人なのでなおさらですが、ブレハッチは間違いないだろうと、違う僕でさえ思う。でも、ショパンを弾くには、そんな感性も必要かもしれない。それはとても美しいものであるとも思います。僕は彼のおかげで抵抗も偏見もないし、一方で感覚の問題だから真似することもできませんが、どこかで共有できるのは嬉しいことです。