津波で亡くなった方が23万人もいらっしゃるというのに、生活は何も変わっていない。いつの時代も、この絶対的な小さな世界が個人のすべてで、私はこの世界が変わって初めて悲鳴を上げるのだろうか。
戦争で亡くなった方は、日本だけで300万。世界ではその10倍。

突然起きて、すべては意志を超えた遠くのことのようで、何もかもが偶然のようで、でも運命付けられていたようで。
でも、この世界からは見えないどこかで、誰かが泣いていることは想像したくない。
防げることは防ぎたい。
私は相変わらずに笑いながら、楽しくて。でも、いつもあれが聞こえる限り、私は自分の限界を知りたくない。
自分を今の延長上に置きたくない。
誰もやらないのなら、せめて私は自分を使ってやろうと思う。

できるのなら、やらなければいけないことはたくさんあって、それが今の私にできないのなら、絶対にできるようになってやる、って、ただそればかり思う。
たった一人じゃ無理だから、いろんな人の力を借りながら。だから、そんな人たちの信頼に応えたい、応えられるような力が欲しいと思う、そのために一生懸命になって。別にいいと思う。
名声が無いことよりも、志がないことを嘆くべきだ、と昔の中国人は言ったそうだけど、本当にその通りだと思う。