Sugarplum Fairy / Young & Armed (2005)

julien2005-01-24

Mando Diaoの暴君ことグスタフの弟二人が中心の新人バンド。まずジャケが兄貴を意識しすぎで大笑い。で、顔も兄貴そっくりで笑えます。とりあえず、スヌーザーでは某若手ライターがこれをギター・ポップとか書いてますが、それは全然違う。そもそもハウスキティDJにギタポが分かるわきゃないわけで。むちゃくちゃなことを言えば、キャーキャー騒ぐ女の子たちに「お願いだから僕を一人でいさせてよ。構わないで」なんて言っちまうようなひねた感傷モードが必要なわけです、ギタポには。いや、これ褒めてるんですけどね。
で、彼らは何かといえば、これは普通にロックンロール、ジャンルで言えばパワーポップでしょう。広告には「ロックンロール凛凛」(笑)とか書いてあるのでネオアコばりの青さを期待したのですが、それは兄貴そっくりの舌ったらずなヴォーカルなのに声が甘いことと、叙情的メロディの印象が強いからでしょうね。でも、これは平均20歳だから生み出せるサウンド。なぜかみんな書かないのだけど、印象的にはマンドゥの2ndです。「誰に似てるの?」って聞かれたら「マンドゥ・ディアオ」って答えますよ、そりゃ。コーラルとかオアシスとかもさりげなく混じってます。
曲は佳曲揃いの印象です。中盤が特に絶品。うん、兄弟揃ってのこのメロディセンスは凄いかもしれない。あまり衝撃はないですけれど、かなり良い作品だと思いますね。あまり熱くならない自分がいるのは、ここ数年に渡る新人ラッシュに、単に疲れているだけだという気もします。
割と最近だとRooney辺りのライバルになるのかなって気もするんですが、彼らの"Blueside"のような絶品のキラーチューンがあるかどうかは微妙なところ。
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