10cc / The Original Soundtrack (1975)


Styles : Pop/Rock , Prog-Rock/Art Rock , Soft Rock , Album Rock  評価 : ★★★★☆
今日これを持ってきた意味は特に無いです。久しぶりに聞いてみましたが、やはり本当に良いですね、これ。
上にスタイルを書きましたが、あまり意味ないですね。プログレと言ってもずっとポップですし。
1975年といえば、NYでパンクが産声を上げた年ですけど、このように人工的ポップスの美の極致が生まれていたわけです。
表現へ、表現へとロックが向かっていた70年代には、ビーチボーイズゾンビーズが残した美しいハーモニーの伝統がまだ息づいていて、職人の手によって架空のサントラとして作られたこのアルバム。
Definitley Popsとは、こういう音楽のことを言うのでしょうね。本当に音楽を愛する気持ちと、シニカルな視点、偏執的な技術へのこだわりが産み出した魔法としか言いようがないのです。
知らない人はいないだろうほどの名曲のなかの名曲"I'm Not In Love"を、この流れで聴くためだけにでも買う価値はあります。