ファウスト

ファウスト』の初稿はゲーテが20代の頃に出来たそうですけど、晩年にいたるまで常にこれに手を入れ続けた(2部の出版は死の前年)彼も、その部分は基本的に変えなかったそうです。
なんとなく分かる気がします。言葉って、年齢と切り離せないものってありますから。
まして、『ファウスト』の内容を考えれば、それは当然だったと思います。あの作品は、書くのに何十年もの時間の流れが必要なのですし、だから何度でも繰り返し手に取るんですね。