遠くなった危機は良質な現在を犠牲にする

それにしても、生涯のなかでこれほど本を読まない時期が来るとは思ってもみませんでした。ここ4ヶ月というものの、専門書はもとより、小説、詩さえ読んでません。床が抜けそうなほどに溢れかえっている横4m高さ3m奥行き0.5mの本棚の危機も当分は問題なさそう。ちいとも良いことじゃないんですが。
いやね、こんな風にふと思ったのは、ABC倒産の一件があるんです。ブログ等での反応を見ると、ABCの存在感の大きさを感じさせると共に、それとは無関係に社会の経済的な変化が起きていることを感じずにはいられない。洋書や画集に関してはアマゾンの進出もあるとは思いますが、それだけじゃないというのも多くの方が言われてること。文化が経済とは切っても切り離せないのはイタリアルネサンスだけを見ても分かりますが、ある文化が終わりを迎えたのは間違いないことなのでしょう。