Klimperei / La Machine A Triboulot (2000)

これも同じくLocus Solusのもの。
昨日のＺＮＲと同じくフランスの二人組ですが、こっちは夫婦のユニット。ユニット名の由来はドイツ語のKlimpern（ピアノを♪ポロンと鳴らすという意味）から取っているとか。そこからも分かるように、おもちゃの楽器を使って可愛いポップなサウンドを作っています。
アヴァン・ポップにはおもちゃの楽器を使う人たちが結構いて、パスカル・コムラードって人がいちばん有名なんですが、クリンペライも同じ系列。パスカル・コムラードへの友情をこめて、なんて曲もあります。
どの曲も曲名が可愛くて、「ねえ、おい、グレーのウサギくん」とか「いろんな野菜」「小さな兵隊さん」「ひなげしキャンディー」という感じ。ほとんどの曲がインストですが。
ジャケットも可愛いんだか、不気味なんだか微妙なところで、童話の世界のような歌詞にも時々エスプリを感じさせるようなところがあります。見た目とは違うぞ、っていうのはフランス特有の特徴ですね。フレンチ・ポップスも好きなんですが、ひねくれているというか、そういうところが英米系とは違った魅力です。
ライナーを書いているのはなぜか緒川たまき。この方はライナー書いても文章巧いですね。
こんな風に書くと変わった音楽なんだろう、って思われてしまいそうだけど、すごく聴きやすくて綺麗なメロディを持った曲ばかりです。おもちゃの楽器といっても、悪い意味でのチープさは少しもないし、友人はサンプリングに使いたいなんて言っていました。
＞http://boid.pobox.ne.jp/locus/locus2/locussolus.htm