冗談じゃない

今の総理ってほんっとに阿呆だね。国民に向けては「戦争しに行くんじゃないんです。支援活動です」とか言っときながら、スペインでの選挙結果を聞かれると「テロには屈しません。あれは正しい戦争です」とか言う。もうはっきりとテロの標的にされてるのに、テロリストを煽るようなことを平気で言う。
優先順位で行けば、国土の安全が一番目でしょ?第一、ナショナリスト(前の戦争のこともあるからアメリカ嫌いが多い)が少なからずいる政権において、政府がアメリカの顔色を伺うのは、お隣に危険な国があるからで、現にアメリカの首脳には、北朝鮮問題が片付いたら、日本はアメリカから離れるんじゃないか?なんていう不安もあるらしい。でも、北朝鮮問題を気にするあまり、テロには警戒しないっていうのはどういうことだろう。日本海を飛び越えてくるミサイルより、地下鉄や新幹線が吹っ飛ばされる可能性のほうが遥かに高い。「ミサイルに比べれば被害は少ない」とか勘定してるんなら、いい加減にふざいけないで欲しい。確かに、テロで数万人が亡くなるようなことはあまり考えられないけれど、過去における100人の死者と現在のそれとでは単純な数量比較はできない。
イラクにおいて戦争が起こってしまったことは、いまさら後戻りのできないことで、それを肯定するわけではないけれど、現在においては復興支援が必要なのは明白だ。だから、「支援をする」ということ自体には国際世論を納得させるだけの力はある。この国の場合は、なぜか最初から自衛隊派遣以外の選択肢が無かったことは問題だけど、自衛隊に支援活動の能力があることは間違いない。日本がイデオロギーによるものよりは、アメリカに配慮した結果として派遣をしていることはテロリストも周知のことだろうから、あくまでも「支援部隊である」ということだけを、より明確に主張することで、彼らの反感をある程度は軽減させることが可能である。例えば「アメリカが撤兵しても、日本は支援を続ける」といった形での表明をしておけば、「支援=アメリカ追従」といったイメージを、少しは拭うことができるだろうと思う。
アルカイーダを追い詰めているというニュースもあるが、テロリストがツリー型の、縦の繋がりにある組織ではなく、リゾーム的な横の連帯関係にある組織であることははっきりしているのだから、一部を殲滅したところでテロが無くならないことは明白だ。出来ることは、社会の完全な管理(超全体主義)か、危険性自体の軽減以外にはない。そして、今の段階では2番目の方法以外にはないだろう。スペインは撤兵を宣言することでテロの標的からは外れたようだが、100名以上の死者を出したあとでは、遅すぎると言っていいと思う。亡くなった人の命は帰ってこない。マスコミは、スペインと日本を比較することで、スペイン国民の選択を賞賛しているが、彼らはテロが起こらなくても、同じ結果を出しただろうか。最初からより深く考えていれば、あの人達は亡くならなくても済んだのに。
とにかく、この国の総理は大阿呆である。外交は綱渡りのように、極めて繊細なバランス感覚を要求されるものにも関わらず、彼は何も考えずに渡っていく。彼がバランスを失った時に、死ぬのは誰だろう?彼じゃないことだけは確かだ。
私がよく行く(行かざるをえない)池袋は、かなり危険らしく、警察も警戒を強めているようだ。確かに狙われてもおかしくない場所だ。私同様に友達もよく行くし、家族も行く。こういう状況で黙ってろって言われても、それは無理な注文ですな。