The Specials / Specials (1979)


ジャケット通りに2トーンなスペシャルズ。レーベルも2トーンズっていうんだから徹底している。そして、メンバーも白人と黒人の2トーン。
自分は60年代のオリジナルスカを知らないんですが、このアルバムを聞いてるとなんとなくイメージが沸いてくる。のんびりと穏やかで、太陽が燦燦としている感じ。そこにパンクを合わせるとこうなるのかな。スピード感とリズムが最高にクール。でも、太陽は相変わらず光に溢れてて・・・。
70年代の終わり頃から、こういう音楽がどんどん出てくる。それをNew Waveって呼ぶわけですけど、どの音にもエネルギーが溢れてて、20年以上経った今聞いてもそれが伝わってくる。いい意味で保守的じゃないというか、みんな好きなものは違っているけど、それぞれが本当にそれを愛しているのが気持ちよく伝わってきて、それがどんどん共有されていく。個性ばかりが強く出て張りあうのではなくて、ね。いい時代だったのかな。若気の至りなんて言うけど、やっぱり若さっていいもんかもね。実感。
プロデューサーは若き日のエルヴィス・コステロ。オルガン担当のジェリー・ダマーズは彼のプロデュースに不満たらたらだったようですけど、何もしなかったからこそ、この瞬間のエネルギーがパッケージングされたんじゃないかしら。私は不満ないです。◎
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