Sonic Youth / Daydream Nation (1988)


来月に友達とクラブでイベントを開きます。実は、私はDJ経験無いので結構緊張してます・・・というのは嘘で、楽天的なんで、普通に楽しみで生がないんですけど、とりあえずセットリストを色々考えてる最中です。CDはかなりあるので、どんなふうに流れを作るかとかで、選曲もかなり変わってきます。盛り上げるとこでは踊れるものをメインにしようとは思ってますけど、それだけじゃつまらない、というより、ロックは幅が広いので限定されちゃって回す方としては面白くない。しかも、クラブじゃラウンジで飲んでることが多い私は、しんみりと聞く曲も嫌いじゃないわけです。

この話とSonic Youthがどう関係あるんだ?、と言われれば全然無いんですけど(汗)、曲の繋がりを考える上で、日記での紹介の仕方を参考にしたいのです。
テレヴィジョンからソニックユースという流れは、ものすごく単純で、どっちもNYのアンダーグラウンドな面の代表アーティストなんですよね。ソニックユーステレヴィジョンを受け継いでるわけなのです。Billy JoelとかBon Joviが表なら、アンディ・ウォーホルというカリスマと、そのプロデュースで生まれたThe Velvet Underground。そこから始まる地下の流れもちゃんとあるんです。。。。まあ、ロック好きにとっては、どっちが表なんだか分かったもんじゃないですけど。ジョエルはいいけど、ボンジョビはちょっと苦手。
で、これまた裏のわけはないのですが、最近のThe StrokesYeah Yeah Yeahsなんかもこの流れに属してます。中間に入るのが、Yo La TengoWu-Tang Clanだと私は思う。
つまり、そういうのを繋げて聞いてみると、やっぱり綺麗に流れができるんです。まあ、本当はね、もっと自分なりに工夫して、意外なつながりに新たな発見をしてみたいところなんですけど、基本はちゃんと踏まえなきゃダメかなぁと。
教科書の知識みたいなものですか。慣れたら、斬新な組み合わせで音の流れを作りたいと思います。しばらくは鍛錬ですね。

で、ソニックユースのアルバムですけど、これは代表作って言われる6th。彼らのインディでの最終作でもあって、現在の彼らに確実に繋がる超重要作。ノイズがシューゲイザーとはまったく違った形で構築されていて、高速カッティングされたギターは文句なしに格好いい。同時代で彼らと並ぶのはPixiesくらいかな。
要するに、Nirvanaのブレイクで知られるようになるオルタナティブって言葉の原型というか、New Waveやハードコアと、現在のロックを繋ぐ場所にいるのが、この人たち、と言ったほうが分かりやすいかも。もちろん、リアルに体験したわけじゃないんで個人的な感想ですが。
私はジャケットも大好きで、ドイツ新表現主義のGerhart Richter(ゲアハルト・リヒター)のもの。「白昼夢の国家」ってタイトル通りの、幻想的でサイケデリックな空気感にあってます。80年代にリヒター使うあたりは、さすがNYっていったところでしょうか。ちなみに、彼らはアートと深い繋がりがある人たちです。
現在のノイズコンクレートに近い作品に比べてポップなことも、人気の秘密でしょうね。
ASIN:B000003TAL