Curve / Doppelganger (1992)


音はGoldfrappにそれほど似てるわけじゃないですけど、どこか通じる部分があるのがこのユニット。
ゴールドフラップに比べると、カーブはもっとビートが効いているというか、要するにロックなんですけど、ボーカルが艶っぽくてダークで、ゴシックなところなんかには結構共通点があるんじゃないかと思います。
これは1stで、邦題が『二重人格』。でも、ドッペルゲンガーと二重人格は明らかに違う。。。よね?

ユーリズミックスのベーシストだったDean GarciaとToni Hallidayによるユニット。個人的には、トニの原点がボブ・ディランなどのメランコリックなサウンドと、少女時代に洗礼を受けたパンクにあるってことが、このサウンドと80年代のエレポップとの違いにあるんじゃないかと思う。
音の特徴を言えば、ドラムの打ち込みに、唸りまくるベース、My Bloody ValentineやRideといった当時流行りまくったシューゲイザー直系のノイジーギター、そして、極めつけがダークなトニのボーカルですね。このボーカルからは、おそらくBauhausやバンシーズあたりのPositive Punkをトニは大好きだったんじゃないかと思わせますが。クラッシュとかジャムじゃなくてね。
ちなみに、Garbageにはカーブの影響がある・・・という気がします。なんか似てるんですよね。そういや、ちょっとマイナーですけど、モデルの土屋アンナがやってるSpin Aquaっていうユニットもカーブが大好きなみたいです。ちゃんと音にも反映されてますし。まあ、同じく男女2人のユニットですね。
うーん、ゴシックな少女には、男が一人だけ必要ってことなのかな(アンナがゴシックかどうかはともかく)。ちやほやされてるゴス少女ってイメージ沸かないし。それに、二人の世界になるから、その分サウンドに凝るのかな。まあ、エヴァネッセンスみたいに集団でガチャガチャやってると、色気もへったくれも無くなるんですが。 
ASIN:B00000DR75