Prefab Sprout / Steve McQueen (1985)


このアルバムには、人生のあらゆる感情と共に、終わることの悲しみが含まれているように感じます。
空気がどこまでも澄み切っていて、あらゆる穢れから遠い場所で流れている時間、音楽。でも、そんな場所の一瞬の積み重ねには、いつも裏側に深い悲しみが秘められているのでは、と思わずにはいられない。
そんな清澄な悲しみは、例えてみればまるでモーツアルトの音楽のようで、だから、このアルバムを人生の一枚にしている人が、今も世界中に少なからずいるのでしょうね。