The Departure / Dirty Works (2005)


AKグラッチェセリエ第一弾。
ニューウェイヴのネオサイケデリアのように霧の奥から響いて来るような冷たいギター。空間を切り裂く鋭さは抜群。これは本当に凄い。と思いきや、2曲目はギャング・オブ・フォーの真似ですかといった感じのファンク・ビート。個人的にはこれと3曲目が一番。ボーカルはかなり変ですが。そういや、去年のフューチャーヘッズといい、マキシモ・パークといい、どこか変態っぽいバンド多い。アザーズなんか最強に変。
というわけで、同じ系列でもブロック・パーティは実にタイトで引き締まった名曲を作ってるんだなぁと見直しました。
まあ比較するのもなんですけど、例えば、タイトル。つまらない。狙いすぎ。写真通りのナルシスト。
去年にシングルの"Be My Enemy"聞いた時は「おお」と思ったのに、半年で「うーん」に変わってしまったのはなぜか。なんか分かるような気もする。多分、こういう音に飽きたってことと、やっぱり何か足りないんだよね、と。まあ、ロック流行ってるし、これでいいじゃん、みたいなものを感じる。飢えというか、どうしょもない衝動というか、何も考えてないでいる時の凄さみたいのを感じない。他には、ナイン・ブラック・アルプスやハード・ファイを聞いたせいもあるんでしょう。
全体的に似た曲が多いし、夢中になる要素は無いものの、クオリティは低くない。5点満点なら4点は付く曲がずらーっと並ぶ。普通に「格好良いサウンド」だと思います。まあ、私の好き嫌いの評価は適当なので、今の気分に合わないせいもあるのか。