折り返し地点で

まだ1日残ってますけど、とりあえず今年の上半期に出た曲のなかで、幸運にも自分が出会うことの出来た大好きな曲を書いてみます。どの曲も、ずっと聞いていたくなるような、たぶん何年経っても聞いているようなものばかりです。一応、アルバムごとに1曲だけってことにしました(そうじゃないと、半分コートニーになってしまうので。。(笑)

Whole Lotta Love from Julien..


1. Courtney Love / 「Never Gonna Be the Same」

コートニー帰還を高らかに告げた『America's Sweet Heart』の最終曲。前と少しも変わらないコートニー。でもアルバムの最後に「けっして同じじゃいられない」って言われる。
強くいるには同じ場所に留まってるだけじゃいられない。でも、私はここにいる。僕はそんな貴女が大好きです。



2. くるり / 「ロックンロール」

これ以上ないくらいにストレートなタイトル。キャリアのなかでも最高の名曲だと思います。
「いつかさよなら言わなきゃいけないんだ」って何度も自分に言い聞かせる。生きるってことは、さよならを言うことなのかもしれない。




3. The Von Bondies / 「C'mon C'mon」

デビュー作『Pawn Shoppe Heart』収録。ホワイト・ストライプスの弟分なんて言わせない。私的に今年最高のロックンロール。
ポップで「イケイケ」なセクシャル・ガレージ・パンク。




4. The Ordinary Boys / 「Week in Week out」

今年の七夕は「普通の男の子」のためにあるんです。アルバム発売がこんなに待ち遠しいのは久しぶり。
フーの再来のような"Maybe Someday"に続いてリリースされた2ndシングル。上空を飛びぬけていく飛行機、繰り返されるギター、選ばれたものにしか書けないメロディ。




5. Ben Kweller / 「Different But the Same」

『On My Way』の終曲。僕はコートニーの曲と一つにして聞いてます。「違ってしまう。でも、同じだよ」。
まるでビートルズのような優しくて美しいメロディ。リヴァイバルそっちのけの平熱の音楽。アルバム最後の飾る珠玉のピアノ・バラードは、まるでエリオット・スミスのよう。




6. Air / 「Cherry Blossom Girl」

『Talkie Walkie』収録。エレクトロでフォーキー。夢幻に響くクラリネット。僕にとって今年でもっとも綺麗な曲。現実から離れて行ってしまいそうになる。。この曲に埋もれて。
これは永遠の片思いの歌。永遠に美しいままに、ヴァージン・スーサイズの夢は終わらない。




7. The Vines / 「Winning Days」

2nd『Winning Days』の表題曲。「勝利の日々は過ぎ去ってしまった。僕は見ている場所を知ってしまったから。」成功の裏側でクレイグ・ニコルズが見ているのは、こんな風景。自分の本当の居場所を見つけることは終わらないのかな。
リヴァイバルの真っ只中の、明るすぎて何も見えない場所で、世界の期待も気にせずに歌われるのは浮いてしまったままの感情。こんなにも個人の気持ちを歌うのはヴァインズだけ。世界の中心で愛を叫ぶ人。



8. Syrup 16g / 「リアル」

命とリアルについての逡巡。現実とリアルの違いが闇の中から浮かび上がる。「本当のリアルはここにある」。
8ビートにドラムンベースが重なる。ダークで果ての無い今日を生きる人のためのディスコ・チューン。眩しすぎる漆黒の世界。



9. Ash / 「Orpheus」

パワーコード全開なアンセム"Meltdown"の勢いは、そのままに一気に太陽の下へと踊り出す。恋人を冥府から連れ出そうとして、偽りの光によって彼女を永遠に失ってしまうオルフェウス。でも、この光は眩しすぎる太陽の下に溢れていく。




10. Franz Ferdinand / 「Take Me Out」

リヴァイバルの便乗商人なのか?って思うくらいにストロークス・ミーツ・ラプチャーなフランツ・ファーディナンド。でも、こんなにポップで踊れるんなら文句ないかも。キャッチーな曲揃いのアルバムのなかでも最もダンサブルでロックンロ−ルな2ndシングル曲。




とりあえず10曲だけにしました。他にも挙げるとキリがないのです。さて、下半期はどんな曲に出会えるんだろう。