テロリスト自爆

この事件、個人的には謎でしょうがない。
スペインの列車爆破テロ後に政権交代が確定して、その時、アルカイダと思われる声明文が出て、確か「スペインではもうテロをしない」だとかいうようなことを言っていたと思うんですが、この爆死した連中は、その後も線路に爆弾をしかけていたそうだし、電車を爆破したものと同形の爆弾が押収されたとか。となると、アルカイダとは別の動きをしていたと考えるほうが正解に近いんでは、という気がしてくる。
おそらく世間には、
(1)テロリストはみな組織ネットワークで動いている 
っていうのと、
(2)アラブ系のテロリストはすべてアルカイダの関係者である
という二つの固定観念があるようです。
でも、別にアルカイダとは無関係なテロリストがいても不思議じゃないし、彼らと結びつくことがテロリストにとって不利になる場合だってありうる。
テロの怖さは、戦争の個人所有化にあると私は思っているので、テロが全て巨大組織によって起こされていなくてもおかしくはないです。
爆弾なんて誰にでも作れるし、サリンだってちょっとの専門知識があれば製造可能だってことは、日本人がいちばんよく分かってる。
テロをあまり単純化しないほうがいいです。そう考えるから、「ビン=ラディンを捕まえることが、アルカイダを潰すことが、テロ対策である」みたいな単純な方向が出てくる。そういう油断がいちばん危険です。