The Vines / Winning Days (2004)

julien2004-04-05


ヴァインズの新作がようやく登場。2002年でびう組のなかじゃコーラルのペースが速すぎるってだけで、普通はこんなもんでしょう。N☆E☆R☆Dが出たのもつい最近。ミュージックやリバティーンズもそろそろ。。。

新作の印象は、サウンド面では前作とそんなに変わってません。ボーカルのCraig Nichollsは繊細というか相変わらず夢見がちな少年のまま。タイトル曲の「勝利の日は過ぎ去った。見ていたその場所で、僕はそれを知ったんだ」なんて、まるで後期ビートルズのメンタリティ。
ニルヴァーナビートルズの融合」なんて言われてますが、ジワジワと来るこの感じは、ニルヴァーナというよりやはりビートルズ。繰り返し繰り返し聞いて、いつまでも夢を見ていたいような気持ちになってくる。轟音も多いけど、やはりメロディの良さが目立ちますね。ただ、評価されるよりはずっと地味な作品だと思う。
クレイグがリアルで好きだったアーティストって、ブラーやレディオヘッドスウェードあたりだってことですが、となると、結構今の状況には違和感を持ってたりしそうで、私なんかは次の作品に不安を覚えたりもするんですが。このまま行ってくれるかな。
元気なのに、どこか切ない印象の消えないバンドです。
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