East Village / Drop Out (1993)


どこかマンチェスター期のプライマルスクリームやハッピーマンデーズを思わせる1曲目から始まりますが、全体はネオアコースティックの、どこかアンニュイで、でも爽やかな感じの曲がつまってます。インディギターポップサウンドを聞きたければ、まずはこれ、と言った感じのアルバムです。しみじみと聞いていたくなるメロディーがとてもよいです。FeltやThe Smithsを思わせるキラキラしたギターにも引き込まれてしまう。スリーブにはSaint EtienneのBob Stanleyが推薦文を書いています。
ジャケットも、音を見事に表現した感じで綺麗です。オレンジジュースの甘さじゃなくて、ソーダ水のシュワシュワしたなかに感じる甘さ。一時期流行った、スウェディッシュポップの感触を、そのままイギリスの霧のなかに移した感じといったほうがよいのかな。「Drop Out」っていうタイトルも、いい意味で「やる気」が感じられなくていいです。     
個人的には、ネオアコやインディギターポップだけっていうのは、現実から離れすぎていってしまう感じでしょっちゅう聞く気にはなれないんですけど、こういうサウンドはすごく大切にしてます。
ちなみに廃盤。LPのほうが入手しやすいのか、渋谷あたりでよく見かけます。私はCDをオークションで買いましたが。