名前と現実

julien2004-01-15

こんな時間に日記を書いていてよいのだろうかって、書く前に寝ればいいのですけれど。



そういえば、以前に途中まで読んだまま、いろんな事情で投げ出したままになっていたマルセル・プルーストの『失われた時を求めて』を、再び読み始めました。第3巻の「ゲルマントの方」から。あ、3巻っていっても、1,2巻だけで1600pくらいあるんですけど(笑)
ここから、主人公は「名前」だけのイメージだったゲルマント公爵夫人たち(つまり上流階級の人々)を実際に知るようになるのですが、このイメージと現実とのずれ、「名前」の持つ意味を作者は考えていきます。これは、私たちも何気なく体験していることなんですよね。
とりあえず、とんでもなく長い小説なので、春を通してじっくり読んでいくつもり。
BGMには、ラヴェル弦楽四重奏が似合うと思います。美しいけれど、世界が確実に狂い始めていく時代だから。
そういえば、こないだの家庭教師の時に頂いたマドレーヌは美味しかった。この小説でも、主人公に過去を蘇らせるものとして登場するので、それで私にとっても特別なお菓子になったのだなぁとか思い出しました。
バレンタインのお返しには、よくマドレーヌを作ります。簡単だし、買ってあげるよりも喜んでもらえるし、それにお金もかからない(笑)

自分のHPを作ったらマドレーヌのコーナーを作ろうかと思っていたことも思い出しました。色んな店のマドレーヌを紹介する感じでね。明日、もし覚えてたら、西武か東武で探してみよう。