リアル

julien2004-06-11

Syrup 16gの曲名から。
やっぱり昨日の画像は見るべきではありませんでした。
マスコミが必要以上に犯行行動を伝えるので、ぼやけた感じで犯行風景が浮かぶじゃないですか。でも、しょせんはリアリティの欠けた擬似的なものに過ぎません。でも、ひとたび顔を見てしまうと、それが物凄くリアルなものになってくる。
擬似的なものばかりが溢れると、リアルの重要さを強調する言論が目立ってきます。でも、どこまでをリアルに感じる必要があるんだろう。
しょせん人間は生身の身体から離れることができない以上、リアルに感じられる幅なんてものは限られています。だから情報量が溢れれば溢れるだけ、リアルの占める幅が狭くなっていくのは当然だと思う。
そうやって制限された情報に触れていると、その隠されている部分を知りたくなるのは自然の流れです。だから、画像があっという間に知れ渡るのも仕方がないことかもしれない。
でも、加害者のプライバシー保護とは別の観点でも、知る必要のないものはあると思う。
あれは映画でも小説でもない。リアルなものだからこそ、私はそんなリアルが怖い。すべてのリアルに向かって立っていられるほど、私の身体は強くないと感じた。