2008-02-01から1ヶ月間の記事一覧

 結局は言葉にできないという戒め

0008 David Bowie "Life On Mars?" (1971) デヴィッド・ボウイといえば『ジギー・スターダスト』が真っ先に紹介され、世紀の名盤だと書かれる。あの作品が素晴らしいことを否定するどころか、僕も大好きである。あれを聞かなかったら、今の僕の一部分は違っ…

 鳥かごは必要なもの

0007 It's A Beautiful Day "White Bird" (1969) この曲のために、今でもガイド本などにはこのアルバムが紹介されています。そうでなかったら、僕などは存在すら知らなかったでしょう。69年とは言え、時代はハードロック全盛時へと向かう渦中、そういう時代…

 完全なこと

0006 Fairground Attraction "Perfect" (1988) 数年で解散したバンドの、世にも幸せなたった一枚のアルバム、その一曲目を飾るのがこの大ヒット曲。ワンヒットメイカーと呼ぶには惜しすぎる天才バンドの、このアルバム全体を包む幸福感はなんだろうかと思う…

 誘うもの

0005 Petula Clark "Downtown" (1964) この曲は誘う曲、ダウンタウンという言葉が魔法のように響いた時代に、聞く人の心を誘う曲。そこに行けばなんでもある、たった独りで孤独な人、そこには誰かがいて、喜びが溢れ、そこでは何も失うものもない。 ダウンタ…

旅旅歩こと

0004 Godiego "銀河鉄道999" (1979) ゴダイゴはメンバーの内の半分が外国人で、それはリーダーのミッキー吉野さんが元ゴールデン・カップスにいたくらいで英語に強いというのがあるのでしょうが、だからサウンドはとてもこなれてるし、実際にゴダイゴの曲は…

終わりなんてないこと

0003 Todd Rundgren "Hello, It's Me" (1973・原曲1968 by Nazz) 『Lost In Translation』の前の作品『Virgin Suiside』のなかで、この曲が流れるシーンはあまりにベタ、ベタすぎてかえって感動した。ほとんど囚われの身だった少女たちに男の子が電話越しに…

風にのせるもの

0002 はっぴいえんど ”風をあつめて” (1971) はっぴいえんどは難しいと思う。しっかり聞いている時はしっかりと聞こえ、なんとなく聞いているとなんとなく聞こえ、適当に聞いていると適当に、ちゃんと聞いているとちゃんと。 最近も発泡酒(?)のCMでこの曲…

 まねっこ

以前、ポップス奥の細道なる企画を長々と書いておりましたが、中断したまま。本来ならばその続きをしたいところ(とりあえずビートルズ登場までは書きたい)ですが、あれは結構しんどいので、いつかブログではなくサイトなどを設けてまとめて載せたいと思い…

陶酔するもの

0001 The Animals "House Of The Rising Sun" (1964) ブリティッシュ・インヴェイジョン勢の一翼を担ったアニマルズの代表曲、というより、一般的にはほとんどこれ一発のバンドとさえ思われているのでは。この曲はカバーでオリジナルは伝統的な民謡、日本で…